イエ・ヒョスン

ダンサー

ベルギーを拠点とするアラン・プラテルのダンスカンパニー「Les Ballets C de la B」にて長年活動しているイエ・ヒョスン。ヨーロッパでのダンス経験を活かし、韓国とヨーロッパの交流を促すような制作活動を行っている。

ナ・へヨン

ダンサー

1990年ドイツ生まれ。ドイツで人格形成期を過ごし、幼少期の日常の遊びと同じように、出会ったダンス・音楽・アートからインスピレーションとサポートを得続けている。鮮花芸術高校を卒業後、韓国芸術大学で学士号と修士号を取得し、ダンサー・振付家・教育者としての多様な経験と、人生で感じた感情をダンス芸術に変換しようとしている。韓国女性相談センターの支援を受け、性暴力被害者のためのアートヒーリングワークショップを実施した。ソウルダンスセンター主催「CO-Choreo Lab」のアーティストに選ばれ、一般向けのダンスワークショップも指導。 2023年、韓国芸術評議会(ARKO)の若手アーティストに選ばれ、人間のコミュニケーションと人間関係の複雑さを掘り下げた「untact but contact」というタイトルの作品を制作した。

ウェイ・マン

ダンサー

ダンサー・振付家・オーガナイザー。12歳の時に中国のフォークダンスを始め、2007年から2011年まで中国民族大学で振付を専攻。2010年より中国のボディアクトスタジオで活動を始め、以後、様々な劇場やアートセンターで振付家・ダンサーとして活動している。2003年にフランクフルト音楽・舞台芸術大学のコンテンポラリーダンス教育プログラムに参加。その1年後、ダンス制作と学際的なアート教育のために、Jiaming Wangと共に「コーブル&ラビット・シアター」を立ち上げ、中国国内から海外まで、劇場、音響、建築、新しいメディアなど様々な専門家を招いて作品制作や教育を行う。

ワン・ジャーミン

ダンサー

Jiamingは、2010年から2017年にかけて、様々分野のアーティストとの共同を通じて、表現スタイルは確立させてきた。彼の作品は、既存の舞台芸術、伝統的な表現形式、メソッド、消費するパターン、それを取り巻く社会環境に疑問を投げかけることを主題としている。 Wei Manとともに「コーブル&ラビット・シアター」を主宰。現在では、新たなメディアと駆使したパフォーマンスとプレゼンテーションに重点を置いた制作活動を行なっている。代表的な作品に「Meet Afternoon Tea」「Night Flight Party」「The Wall」「Drop Shadow」「Chromosome V」「III」などがある。

シマダタダシ

ダンサー

1986年横浜市生まれ。19歳からメソッド演技法を奈良橋陽子主宰 UPSアカデミーで学び、その中で身体表現と出会いダンスの活動を始める。鈴木知久に師事。日々の生活にまみれたパーソナルな身体性や感情の記憶をベースに、今この瞬間にただ存在するということのリアリティを追求し、即興を軸に活動。横浜ダンスコレクションEX2013作品部門奨励賞受賞。2013年より日韓ダンス交流プロジェクトで、ソウル・八戸・横浜の3都市で公演を行う。その他、国内外で活動。現在は、都会の片隅に在る一つの現象として捉えた自身の存在とその表現をEdgeofthecityと称し、日々の移ろいを身体を軸に探究している。

北川結

ダンサー/振付家/イラストレーター

6歳からモダンバレエをはじめる。桜美林大学にてコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。2008年より白神ももこ主宰のモモンガ・コンプレックスにメンバーとして参加。ダンサーとして木佐貫邦子、伊藤千枝子、小野寺修二、岩渕貞太など様々な振付家、演出家の作品に出演。また、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、長塚圭史、立山ひろみ演出による演劇作品にも出演している。2017年、横浜ダンスコレクション2017 コンペティションⅠにて奨励賞を受賞。イラストレーター“きたがわゆう”としても活動している。

細馬宏通

認知科学

理学博士(京都大学大学院)。早稲田大学 文学学術院 教授。複数の人が集まる場所で起こる身体動作の研究を行う。マンガ、アニメーション、TVドラマ、絵はがき、パノラマなど、視聴覚文化の表現史に関するものに関する論考を執筆。主な著書に『介護するからだ (シリーズ ケアをひらく)』、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』、『うたのしくみ』、『フキダシ論: マンガの声と身体』など。

三石晃生

歴史、有職故実

(公社)温故學會・塙保己一史料館、監事・研究員。歴史コンサルタントファーム・株式会社goscobe代表取締役社長。嵐義人門人。 2023年にアニー賞・エミー賞を獲得したNetflixオリジナルシリーズアニメ『ONI: Thunder God's Tale』(制作: TONKO HOUSE) で History Consultant、同年MAPPA初のオリジナル劇場版アニメ『アリスとテレスのまぼろし工場』(監督・脚本 岡田麿里)では世界観監修を担当するなど国内外の作品を手掛ける。

武山政直

経済地理学、サービスデザイン

慶應義塾大学経済学部卒業。Ph.D.(カリフォルニア大学)。慶應義塾大学環境情報学部助手、東京都市大学准教授を経て、慶應義塾大学経済学部准教授(2003)、同教授就任(2008)。経済地理学、マーケティング論、行動科学を応用したサービスデザイン手法の研究や産学共同プロジェクトを推進中。Service Design Network日本支部共同代表。

山森 裕毅

哲学

〈人間科学〉という???な博士号を持つ哲学者。フランス現代思想を中心に哲学、記号論、メンタルヘルスを学ぶ。学問としてではなく、実践としての哲学を模索しながら、私塾である「滴塾 第二学舎」で哲学と対話を学ぶ場を運営している。マイノリティとマジョリティの接点でマジョリティの側に起こる心のざわめき(葛藤や動揺、不安など)と、それに伴って取ってしまう振る舞いに関心がある。

額田大志

音楽

作曲家、演出家。1992年東京都出身。コンテンポラリーポップバンド・東京塩麹、演劇カンパニー・ヌトミックを主宰。バンド活動と並行する形で「上演とは何か」という問いを持ち続け、演劇と音楽の領域を横断して作品の創作を行う。舞台音楽の作曲家としてはパスカル・ランベール、Q/市原佐都子、コンプソンズ、岩渕貞太などに参加。最近は、目的のない集まりを開催することに精を出している。( photo ©︎Yuta Itagaki / Mana Hiraki )

三上 亮

映像・記録

美術家、映像作家。1983年神奈川県生まれ。神奈川県在住。2008年に東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科を卒業、2011年に東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻を修了。目に見えない記憶や人の無意識の視覚化をテーマにさまざまなメディアを用いて作品制作を行っている。近年では、リサーチから得られた歴史や証言を基に現実とフィクションをおり混ぜる手法を追求している。近年の主な展示に、「予兆の輪郭」(TOKAS本郷、東京、2019年)、「Kについての朗読会」(立教大学新座キャンパス、埼玉、2019年)、「Under Her Skin」(北千住 仲町の家、東京、2018年)、「さいたまトリエンナーレ2016」(セレモニーアートビレッジ、埼玉、2016年)などがある。

介川貴晶

ウェブサイト制作

2013年まで沖縄にてキュレーターとして活動し、個展やアートイベントなどに関わる。 その後、マークアップエンジニアとして2年間の制作業務を経験後、2015年にウェブデザイナーとして独立。2020年6月にペンネ株式会社を設立した。 アーティストのポートフォリオサイト制作や、アートプロジェクト系サイトのプロデュースなどを担当している。

南部隆一

グラフィックデザイン

1979年生まれ。国際基督教大学卒業後、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジにてMAを取得。帰国後、廣村デザイン事務所勤務。グラフィックデザイナーとして、ブランド開発や建築サイン計画など様々なプロジェクトに関わる。2009年に独立後、同時に東京大学大学院学際情報学府にて修士課程を修了。メディア論、文化人類学を背景に、多様なタッチポイントを横断したデザイン活動を行う。

岩中可南子

プロジェクトコーディネーター

1981年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史専攻修了。2012年〜2017年まで民間企業が運営するコミュニティ・スペースSHIBAURA HOUSEにてプログラムの企画運営を担当。日常から生まれる表現や、多様な背景をもつ人々やコミュニティとの協働作業を通した表現活動に関心を持ち、現在フリーランスでアートプロジェクトの運営やパフォーミングアーツの制作、編集などを行う。

元行まみ

プロジェクトコーディネーター

学生時代に建築を学ぶものの、空間そのもの以上にその場から生まれる人の関係性や活動に興味をもち、コミュニティスペースの運営やアートプロジェクト、パフォーミングアーツなどに携わる。多様な人との出会いによって、新たなアイデアや問いが紡ぎ出される機会を求めて日々研究中。

澤 隆志

アドバイザー

2000年から2010年までイメージフォーラム・フェスティバルのディレクターを務める。現在はフリーランスのキュレーター。パリ日本文化会館、あいちトリエンナーレ2013、東京都庭園美術館、青森県立美術館、長野県立美術館などと協働キュレーション多数。「めぐりあいJAXA」(2017-)「写真+列車=映画」(2018)「継ぎの時代」(2021-)「たまき」(2023)など企画/プロデュース。

河内崇

舞台監督

TPT シアタープロジェクト東京を経て2008年よりフリーランス。黒沢美香、笠井叡、鈴木ユキオ、森下真樹、KATHYらとの仕事。2018-19シーズンAgora de la Danse(モントリオール )技術チーム。2019年ACC アジアン・カルチュラル・カウンシルグランティ(ニューヨーク)。

藤谷香子

衣装

快快(FAIFAI)所属。多摩美術大学在学中より衣裳家として活動。国内外の舞台作品の他、オペラ、音楽、現代美術など他分野の作家作品に参加。近年では岡田利規の演劇作品、金氏徹平の現代美術作品、角銅真実、中村佳穂など音楽家へのスタイリング、岡田利規演出オペラ「夕鶴」上田久美子演出オペラ「カヴァレリア/道化師」、近藤良平×ハナレグミ「Great Journey」シリーズに参加。

稲荷森健

音響

1976年東京都生まれ。「音に宿るものをいかにこの空間に表現するか」を、アーティストと共に技術的に具現化することを生業としている。ロックフェスのPA、映画の録音、インスタレーションのサウンドデザインなど、多岐にわたるプロジェクトに携わる。近年は舞台音響の活動が増え、Q/市原佐都子や笠井叡といった国内外で注目を集めるアーティストとの協働を展開している。

滝沢優子

制作

アメリカ・NY州立ファッション工科大学グラフィックデザイン科卒・2007年帰国。クラシック音楽情報誌のDTP業務の傍ら、さまざまなダンス作品を鑑賞、コンテンポラリーダンスのクラスに通って踊る。2017年退社後、フリーランスでダンス公演制作を開始。主にCo. Ruri Mito、アジア・ミーツ・アジア、UNIcaのプロダクション・マネジメント、公演制作を担う。

三浦あさ子

舞台照明家

東京生まれ東京育ち、1990年代に関西で舞台照明を学び、2002年より大阪のダンスボックス(2009年より神戸新長田)で照明チーフをつとめる。森下真樹・Pichet Klunchun・余越保子をはじめ多くのコンテンポラリーダンス振付家、ダンサーとともに作品作りをしている。

中澤大輔

プロジェクトリーダー
アーティスト、デザイナー、物語活動家

人や場所、社会や習慣といった私たちの日常の背後に潜む小さな物語に耳を傾け、収集された物語を再構成することで、新たな物語を生み出すことに焦点を置いた活動を行っている。彼がこれまで習得してきた演劇・建築・文化人類学の手法を用いて、人々が参加し体感しながら、オルタナティブなものごとの見方を発見するための体験型作品を制作している。高校3年生の時に同級生と劇団「ペピン結構設計」を創立し、現在に至るまで多数の作品を発表。慶應義塾大学総合政策学部(文化人類学/建築)を卒業後、広告会社に約10年勤務、ロンドン芸術大学セントマーチンズ校修士課程(Narrative Environments)を2015年に卒業。近年では個人作家として、現代芸術作品の制作・発表を精力的に行っている。

構成・演出:中澤大輔/振付・出演:シマダタダシ、北川結、イエ・ヒョスン、ナ・へヨン、ウェイ・マン、ワン・ジャーミン/音楽:額田大志

舞台監督:河内崇 / 映像・記録:三上亮 / 音響:稲荷森健 / 照明:三浦あさ子 / 衣装・スタイリング: 藤谷香子 / グラフィック: 南部隆一、林季里 / ウェブサイト制作: 介川貴晶 (ペンネ株式会社) / ドキュメンタリー編集: 宮井優、三木彩加 / 制作: 岩中可南子、滝沢優子 / リサーチ協力: 細馬宏通、三石晃生、澤隆志、山森裕毅、武山政直、遠山暁、福田俊彰、橘翔子、日揮株式会社、上原拓真、内田綾香、認定 NPO 法人すずの会、辻麻里子、長谷川真理子、長谷川大輔、山田佳一朗、パク・ジニョン、ラベンダー・ジャオ、馬錚、張建華、里見有祐 / 撮影協力: SHIBUYA QWS / 協力: Contrail、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ、モモンガ・コンプレックス / 字幕操作: 韓成南 / 会場運営: 小泉実樹、近藤康弘、武田ゆり子、宮崎有里、セキネトモコ

Photo of Masashi Nukata: ©︎Yuta Itagaki / Mana Hiraki